2002年 2月19日〜2002年 3月20日まで

日  付 タ イ ト ル
2002年 3月20日 M108を撮影
土星と月のニアミス
2002年 3月16日 M51を撮影
2002年 3月14日 レインボーリング(仮称)
2002年 3月11日 M101を撮影
2002年 3月 9日 M106・M66を撮影
2002年 3月 8日 M81・M104を撮影

2002年 3月20日(水) 晴れ 透明度△ シーイング○

関東以北で土星食。土星が月に隠れる現象だ。残念ながら近畿中部では観測出来ない。京都の最北端か福井県まで行けばみれたのだが…。さて、食は起こらないが、気分は味わえる。早速望遠鏡を向けてみた。凄い。流石にニアミスだ。SKY90+レリューサに7mmを入れても月と土星が確認出来る。記念にパチリ。方角は適当だが想像以上に良く撮れている。夜の部は、某メーカーの赤道儀と鏡筒のテスト依頼があったので、動作テストを兼ねて、M108を撮影した。18日にもテストしたが、その際はM81を撮影したので、レポートしません。今回はテストデータ取りなので300秒露光を十数回撮影。カラー撮影は行っていません。
(追記)2月23日にニアミス画像の向きを修正しました。
望遠鏡 SKY90+レリューサ 某メーカー25cm反射 1000mm
カメラ CoolPix990 7mmコリメート SBIG ST−8E 1800秒
露光 1/4秒 F4.0 300秒 × 6枚
コメント 土星ニアミスはスローシャッターのわりに良く写ったと思う。シーイングが良かったようだ。M108は始めての機材て右も左もわからないのでコメントは控えます。ただ、テスト機材が自動導入機なので、導入はいたって楽チンです。暫くテストを兼ねてマイナー天体ショーして遊びます。

2002年 3月16日(土) 曇り後ち晴れ 透明度× シーイング△

リベンジマッチ4日目。夕方から快晴。新彗星を撮影に行きたかったが所用で断念。今日は、子持ち銀河で有名なM51銀河を撮影する。時よりうす雲が広がる悪コンディションの上、この銀河もガイド星が見つかりにくい対象。何とか露光を重ねたが、画像処理段階でガックリ。L(モノクロ)画像が全滅。仕方なくRGB合成で処理しました。2×2ビニングで撮影していたので、ラージフォーマットが得られず残念ですが、とりあえずカラーです。
望遠鏡 NGT−12 直焦点 1420mm
カメラ SBIG ST−8E 5400秒
露光 R…600秒×3 2ビニング
G…600秒×3 2ビニング
B…600秒×3 2ビニング
コメント リベンジマッチですが、返り討ちにあってばかり…。起死回生の一発はいつ出るのか?現在水面下で策略中?

2002年 3月14日(木) 晴れ後ち曇り

観測日記も夜ばかりでは無い。毎日太陽を観察する中で、面白い画像が得られたので観測日記に掲載します。因みに日々、観察している太陽は「太陽日記」を参照して下さい。さて、下記の画像だが、サブタイトルとして「レインボーリング」と名付けました。正式な名称は知りませんが、太陽の周りにリングが出現する現象です。よく見ると虹と同じ色です。原理も同じだと思われます。天気が崩れる前に出ますね。夜、月の周りに出ることもあります。
レインボーリング?
望遠鏡
カメラ FinepixS1-PRO SIGMA 20mm F1.8
露光 1/2000秒 f16
コメント

2002年 3月11日(月) 晴れ 透明度△ シーイング○

リベンジマッチ3日目。今回はM101を撮影です。M101はサイズは大きいのですが、とても淡く、光害地では、なかなか納得出来る画像が撮れません。前回はNGT12で失敗したので、今回はMT−200で挑戦です。32cmの分解能には負けますが、ドイツ式赤道儀の方がガイド性能が若干良いので、差し引き同等以上の画像が得られるはずなのですが…。しかし、この領域。ガイド星が見つからない。納得出来るガイド星をチップ上に置けば、銀河が画像の端っこに。結局、またまた消化不良の画像。でも、口径20cmでは合格?
望遠鏡 MT−200 + レリューサ 960mm
カメラ SBIG ST−8E 8400秒
露光 L…600秒×5
R…600秒×3 2ビニング
G…600秒×3 2ビニング
B…600秒×3 2ビニング
コメント ガイド星が見つからない。撮れただけマシ…。

2002年 3月 9日(土) 晴れ 透明度△ シーイング○

リベンジマッチ2日目。昨日の成功に気を良くして油断しなければ良いが…。今日の目標は、M66。前回、雲に邪魔されてモノクロ画像しか無い銀河だ。伝家の宝刀NGT−12の出動だ。光軸を調整し、ピント出し、ここまでは順調だったのだが…。何を血迷ったのかM106を導入。そして撮影。形が似ているので全然気付かず撮影続行。確かM66はガイド星が見つけにくい天体だったのだが、今回はすんなりと見つかり、何の疑いも無く撮影を続けてしまった。途中で気付くも手遅れ。仕方なくM106の撮影を続行。その後、M66に望遠鏡を向けて、撮影再開。やはりガイド星が見つからない。前回、これで失敗して、そのリベンジだったのに…。落ち込んでいる時間は無い。撮影強行。何とか枚数を撮る。しかし、撮影した画像をチェックした所、光軸調整不良が発覚。一夜の努力は水の泡と消えた…。どうも、斜鏡の調整ネジが芳しくなかったのが原因で、調整後ズレたらしい。
望遠鏡 NGT−12 + 1.4倍テレコン 2000mm
カメラ SBIG ST−8E 4500秒 SBIG ST−8E 4500秒
露光 L…600秒×3
R…300秒×3 2ビニング
G…300秒×3 2ビニング
B…300秒×3 2ビニング
L…600秒×3
R…300秒×3 2ビニング
G…300秒×3 2ビニング
B…300秒×3 2ビニング
コメント 今回は、光軸不良の為、70%に縮小して掲載しました。リリベンジする元気無し。二日連続は疲れた。

2002年 3月 8日(金) 晴れ 透明度○ シーイング○

さて、今年の夜の部はリベンジマッチと位置付けて、過去に失敗した銀河等をコテンパにやっつけてしまおうと思います。まず手始めに、ST−8をEチップ化した際、横縞模様に泣かされたM81をやっつけよう。この横縞君。フラットフィールドを上手に撮影出来るかがポイントです。因みに屈折系は、筒のタワミ等が無く、快適に補正出来る事を確認しています。しかし、銀河は最低でも中焦点の筒と口径が必要です。MT−200の出動です。しかし、ここでトラブル発生。MT−200の電動フォーカスが動かない。仕方なく、手動でピント出しをする。その後は特にトラブルも無く、無事にM81の撮影を終了。次はM104。ソンブレロだ。この銀河は確か2年前の大江山遠征の時にモノクロのみ撮影した銀河だ。サブスコープの調整ネジが壊れて、導入に苦労した銀河だ。今回は、ナビゲーターも有り、あっさりと導入。そして、撮影開始。いたって快調。リベンジマッチにしては手ごたえが無い。一通り撮影後、懸案事項のフラット撮影です。望遠鏡の前に減光したライトボックスを設置し、露光。1秒未満で露光オーバーする。数回テストし、ビニング無し時は、ピークが4000カウントから5000カウント。ビニング時は、12000から15000カウント位になるように撮影。そして撤収。以下が釣果です。
望遠鏡 MT−200 + レリューサ 960mm
カメラ SBIG ST−8E 4500秒 SBIG ST−8E 6000秒
露光 L…600秒×3
R…300秒×3 2ビニング
G…300秒×3 2ビニング
B…300秒×3 2ビニング
L…600秒×4
R…600秒×2 2ビニング
G…600秒×2 2ビニング
B…600秒×2 2ビニング
コメント M81は大きすぎるので70%のサイズで掲載しています。さて、懸案の横縞君ですが、反射鏡筒故、若干補正しきれていませんが、合格点です。ソンブレロは撮影時、フードがズレて、星の形が歪になりました。残念だ。