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天文現象の最近のブログ記事

最近、便利なサイトが色々とあって、何と国際宇宙ステーションが月面や日面を通過する場所をシミュレートしてくれるサイトがあります。

ISSの天体通過予報サイトの使い方

上記のサイトがとても詳しく使い方を説明してくれています。そして、使い方が変わった場合もその都度、修正されてまして、とても重宝しています。

さて、早速上記のサイトを参考にシミュレートしてみました。

【2011年4月19日現在】

ISS_20110419.jpg

予報は時々変わります。23日午前1時33分頃の月面通過が面白そうですが、また予報が変わる場合がありますのでご注意下さい。

追伸:過去に観測した知人の話では、月面通過時間は1秒とか2秒とかの一瞬の出来事だそうです。月マークがある場所の通過時間を参考にその前後は瞬きせずに観望して下さいね。

【2011年4月20日現在】

ISS_20110420up1.jpg

 

2007年9月14日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた

月周回衛星「かぐや」は、その使命を終え、2009年6月11日に月面に

衝突の予定となってます。

学研都市天文台でも、この衝突を観測できないか現在模索中です。

今までに集めた情報を整理していきましょう。


Q.いつ観測出来るのでしょうか?

A.2009年6月11日午前3時30分頃の予定です。(6月5日発表、今後変更の可能性有り)

Q.月のどの辺りに落ちるのでしょうか?

A.月の東経80度、南緯63度 付近。(6月5日発表、今後変更の可能性有り)

詳しい地図は下記を参照。

http://www.kaguya.jaxa.jp/image/communication/ImpactMap_J.jpg

Q.どうやって観測するの?

A.望遠鏡で観測するのがベターでしょう。実際に落下時の閃光が確認出来るか
否かも不明なので、望遠鏡での観測をお薦めします。肉眼でも見えたらビックリ
ですよね。でも、これだけは実際に観測してみないと何とも言えませんね...。

Q.撮影は出来るの?

A.これも実際に撮影可能か否かチャレンジしてみないと解りません。カメラをセット
して月面の該当の場所を撮影するのも良いですが、ビデオカメラをセットして、撮影
するのも面白いかもしれませんねぇ。

私はこの方法で撮影する予定です。

では、皆さんの健闘を祈ります。

以下、その他の情報。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)

 

20080506_0300.jpg

3:00頃 京都

 

みずがめ座η(エータ)流星群が極大をむかえる。ゴールデンウィークだし、お月様にも邪魔されないし最高の条件!?でも、流れる流星が少ないんですよね。でも、予想を裏切って飛ぶのが流星群の醍醐味?

20080422_2300.jpg

23:00頃 京都

 

今年のこと座流星群は条件が悪い。とても悪い。まず、ピークの予想が昼間である。14時ごろとの予報が大勢を占める。次に夜には大きなお月様がいる。これまた流星観測には向かない。なるべく月を避けての観察になる。

因みに、こと座流星群ですが、最近興味深いニュースがあった。しし座流星群のダストトレイル理論を参考に、こと座流星群を分析し、約30年後に大出現するかもしれないとのニュースだ。出現事態は嬉しいが、約30年後って事と、日本では観測出来ないとの情報も...。どっちにしても、まだまだ先の話だ...。

 

20080409_1930.jpg

19:30頃 京都

 

またまた、プレアデス星団のニアミスです。ニアミスばかりで食がなかなか見られませんね。次回は11月14日の予定です。過去の記事はこちら...。

 

 

20080317_2324.jpg

23:24分頃 京都

 

プレアデス星団食の数は減りましたが、今回良く似た名前の星団、プレセペ星団の食が起こります。月の暗部の方から星団の星たちが一つ、また一つと消えていきます。

 

20080312_2000.jpg

20:00頃 京都

 

去年、一昨年までは頻繁にプレアデス星団食が発生していましたが、いよいよこの現象も終わりが近づいてきたようです。去年は3回、一昨年は6回ありましたが、今年は秋に1回です。今回はニアミスです。過去の記事はこちら...。

 

20080303_0545.jpg

午前5時45分頃 京都

 

今回の水星は条件が悪いです。日の出30分前で地平高度が8度程しかありません。幸い金星が近くにいるので、それを頼りに探してみましょう。西方最大離角の詳細は過去の記事をご参考に...。


 

20080227_0545S.jpg
午前5時45分頃<京都>

明け方の東の方の空で金星と水星が接近します。本当の意味で接近するのではなく、地球から見た目上接近します。離角は1度くらいでしょうか。普段水星はとても見つけ難い惑星です。でも今回は、丁度金星が目印になります。明けの明星金星を目印に是非水星も探してみて下さい。

2008年2月24日 土星が衝

20080224_2200S.jpg
午後10時頃<京都>

衝の説明は昨年の衝を参照して下さい。

今年の衝の頃の土星はしし座にいます。レグルスと並んでいますので探し易いでしょう。ところで土星の輪って見え方が変わるってご存知ですか?土星は約30年で太陽の周りを一周しています。でもこれだけでは輪の見え方は変わりません。土星の自転軸が公転軸に対して傾いているのが原因です。因みに土星の輪は来年見えなくなります。土星の輪は薄く真横から見るとどんな大望遠鏡でも殆ど見えません。今年土星の輪を見ないと、再来年まで見えないかも…。

20080202_0600S.jpg
午前6時頃<京都>

日の出前に南東の空で金星と木星が接近します。接近と言っても本当に金星と木星が近づく訳では無く、地球から見た目上近づきます。一年のうちで一番寒い時期ですが、少し早起きして観察してみましょう。

20080122_1810.jpg
18:10分頃<京都> 日没後約1時間

今回の水星の東方最大離隔は条件が悪い。日没後30分たった時の地平高度で約10度。西南西の低空の方角が開けた場所でないと無理かなぁ~。視等級は-0.5等級ですが、まだ空が明るいので見つけるのは至難の業かも…。双眼鏡や望遠鏡での観察になりますが、くれぐれも太陽が沈む前の観察は危険です。気をつけて観察して下さい。

20080104_0300S.jpg
午前3時頃<京都>

しぶんぎ座の詳細は昨年を参照して下さい。

今年の「しぶんぎ座流星群」は条件が良い?と疑問符がついちゃいましたが、月のめぐりで言えば月明かりに邪魔されず安心して観察出来そうですが、問題はピークです。1月4日の午後3時から4時頃がピークと予報されてます。ピーク予報が後12時間早かったら良かったんですけどねぇ。

1年の締めくくり、こぐま座流星群です。

今年は月明かりがありお世辞にも良い条件とは言えません。元々、派手な流星群では無いので、更に悪条件かも…。

この流星群の良い所もあります。放射点が北極星に近いので常に地平線上にあります。

ただ、この流星群を侮ってはいけません。実はいつ突発的に出現するのかとてもわかりづらい流星群なのです。母天体のタットル彗星が現在、接近してます。普通であれば、一杯チリを撒き散らしてくれて出現するかも?って期待すれば出現せず、遠日点(太陽から一番遠い頃)頃に突然出現したり…。

要するに、毎年欠かさず観察するのが良いようで…。

<ステライメージのPCが先日故障。イメージは暫くお待ち下さい>

2007年12月19日 火星が接近

火星が約2年2ヶ月ぶりに地球に接近します。

今回の接近は、中接近です。視直径(見た目の大きさ)は、16秒角位です。

最近夜9時頃、東の空を見上げると一際赤く輝いている星が見受けられます。これが火星です。因みに前々回(2003年)の接近は大接近で、25秒角を越える大きな火星が観望出来ました。前回の接近でも20秒角ありましたから、そう考えると少し寂しい接近ですね。

<ステライメージのPCが先日故障。イメージは暫くお待ち下さい>

今年のふたご座流星群。15日午前3時頃に極大との情報もありますが、14日午後9時頃って情報もあります。

どちらが当たるにしても、月明かりも無く良い条件で観測出来そうです。放射点が高い15日未明だったら、翌日は日曜日だし、夜更かしOKなので、子供たちと観察する事が出来ます。14日午後9時頃の場合、放射点が東の方角、地平高度30度位と、まだ少し低いですが、夜更かし無しで更に子供たちにはベター。

流星観測は、空が暗い事が絶対条件です。空が明るいと、暗い流星を見逃してしまいます。でも、暗い所は危険も一杯です。子供たちだけでの観望は止めましょう。

<ステライメージの入ったPCが先日故障。イメージは暫くお待ち下さい>

今年3度目のプレアデス星団食です。

何だ、そんなに良く起こるんだったら大した現象じゃないじゃん!

って思われてしまうかもしれませんが、この現象は一度発生すると暫く集中して起こりますが、その期間が過ぎると、また暫く観察出来なくなる現象です。因みに去年は6回、今年は3回発生します。月の軌道は概ね18.6年周期とされています。ですので、この一連の現象が終わると、次は18年後?って事になるかもしれません。

これを機会に是非、ご観望下さい。

<ステライメージが入ったPCが先日故障。イメージは少し待ってね。>

しし座流星群の時期がやってきました。近年では2001年の流星雨(流星が雨のように流れる事)が記憶に新しいかと思います。私は奈良のダム湖の畔で観望・撮影しましたが、いまだに当時の感動が忘れられません。

このしし座流星群ですが、テンペル・タットル彗星が母天体とされています。過去に彗星が蒔いたダストの濃い部分を地球が通ると大出現となる訳です。このテンペル・タットル彗星に関しては過去にさかのぼって、詳しい軌道が計算され、ダストがどのように宇宙空間に漂っているか綿密に計算されています。2001年、アッシャー博士が北アメリカと東アジアに大出現すると発表した時には、半信半疑の方も沢山いました。でも、その予言(と言うより予告ですね)通りに出現したんです。私は信じた方でしたので、幸いにもこの大出現に立ち会え、本当に幸せでした。

さて、これだけキッチリと出現予報が確立した、しし座流星群です。今年はどうなんでしょう?気になりますよね。残念ながら、今年の出現のピークは昼間です。ただ、ピーク以外にまったく流星が飛ばない訳ではありません。夜、月が沈んで、放射点が東の空に出てくる頃を狙って観察してみましょう。

<ステライメージが入ったPCが先日故障。イメージは少し待ってね。>

毎年10月から11月にかけておうし座を放射点にする流星群があります。はっきりとしたピークはありませんが、11月上旬が見ごろかも?月の光にも邪魔されませんし。この流星群は、時々火球(おおきな流星)が出現する事で有名な流星群です。私も過去に鳥肌が立つような凄い火球を見たことがあります。遥か上空の出来事ですが、メラメラと燃えている音が聞こえるような、そんな幻聴を伴うような凄い流星でした。

さて、この流星群。厳密に分類すると、放射点が二つあります。それぞれ北群と南群と呼ばれています。これまた、明確なピークが無いので難しいのですが、11月上旬は北群、中旬に南群が多いと言われています。

<ステライメージを入れたPCが先日故障、画像は近々にアップします>

20071022_0400S.jpg

ハレー彗星起源の流星群の一つですが、どちらかと言うと暗めの流星が多いようです。今回ピークは21日の22時頃と言われてますが、まだ放射点が東に低い事と月明かりとで、あえて、日付が変わる頃から観察するのもありかなぁ~と思ってます。イメージは22日の4時頃です。

20070924_0500S.jpg

金星が朝にまわり、最大光度をむかえます。-4.5等星。と言われてもピンと来ませんよね。もし、朝早起きする事があったら、東の空に一際明るく輝いている星があります。それが金星です。直にわかります。惑星ぜんぶ見ようよ☆で金星を見逃している方。大丈夫です。肉眼で見てもOKなので、是非、これを機会に早起きして金星を眺めましょう。望遠鏡で覗く機会があれば、その形にも注目しましょう。丁度三日月みたいな形をした金星を見る事が出来るでしょう。

2007年9月10日 天王星が衝

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天王星が衝をむかえて見頃に入ります。ただ、土星までは良くても天王星からは極端に距離が遠くなり、流石の望遠鏡でも厳しいです。視直径(見た目の直径)は、3.67秒で、木星なら40秒を超える事と比べると、如何に厳しいかがわかっていただけるでしょう。でも、折角です。惑星ぜんぶ見ようよ☆もあることですし、これを機会に…。

宇宙航空開発研究機構が9月2日(予定)に面白い実験を予定している。詳細はここ。難しい事は抜きにして、この実験の何が注目されているかというと、地上からも実験の様子を観察出来る可能性があるって事。上手くいけば、お月様位の発光雲?オーロラ?誰もが経験の無い実験なのでどんな風に見えるか、はたまた見えないのか。それすら不明ですが、兎に角、地上からも観察出来る可能性があるので、注目してみましょう。

打上げ日時:2007年9月2日(日)19時20分(実験時間帯19時05分~19時35分)[8月30日更新]
天候や諸事情により変更になる可能性もあります。観測される方は上記サイトで確認して下さい。

ただ、南の海の上での実験の為、学研都市天文台からはかなり厳しい条件となります。仰角16度南南西の方向になります。南の見通しの良い所で是非観測にチャレンジしてみましょう。

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今年の夏休みの天文イベントで最大のイベントと言えば、皆既月食ではないでしょうか?久しぶりの皆既月食ですが、唯一残念なのが、食の始まりを見る事が出来ない事です。何で?って…。実は東の空から月が昇ってくる時に、既に月食が始まっているんです。でも、逆に言うと、早い時間に皆既食になるので、深夜遅くまで待たなくてもよいですね。小さなお子様も是非チャレンジして下さい。

2007年8月14日 海王星が衝

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冥王星が惑星の称号を剥奪されてしまい、現在、我が太陽系で最も遠くにある惑星が海王星です。海王星は約165年で太陽の周りを一周しています。発見が1846年とされていますので、まだ発見されてから太陽の周りを一周回っていない計算になります。サイズは地球よりも遥かに大きいのですが、兎に角遠いので、観測条件に適している衝の時期とはいえ、小型望遠鏡では観察は難しいです。当学研都市天文台でも、普通の星と違って、面積があるかなぁ~?位にしか見れません。

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三大流星群の一つ、夏恒例のイベントと言えば、ペルセウス座流星群です。今年のペルセウス座流星群は、新月という最高のコンディションで観望出来ます。また、放射点も比較的早く昇って来ますし、夏休みで少々の夜更かしもOKなので、子供たちが観察するのに適した流星群です。私のペルセウス座流星群の思い出は、子供の頃、流星複数個が集まって、集団で頭の上をよぎっていった記憶があります。後にも先にも、集団の流星を見たのは、その時だけです。もう一度見てみたいなぁ~と思ってます。

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今年のみずがめ座δ星流星群は、η星流星群に引き続き、生憎、月に邪魔される条件です。ただ前回と違う条件として、みずがめ座の南中と同時に月が西に沈みます。なので、月が沈んだ後、そして薄明が始まるまでの僅かな時間が観測好機のようです。

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昨年の大晦日以来のプレアデス星団(すばる)食です。今回は、深夜から早朝にかけて起こります。月は下弦の月も過ぎて細くなっていますが、東の方の低空で起こります。見晴らしの良い場所で観察しましょう。

2007年6月19日 冥王星が衝

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冥王星。そう、記憶に新しい、2006年の国際天文学連合の会議の場で、冥王星は惑星の称号を剥奪されてしましました。2007年3月現在、太陽系の惑星は、水・金・地・火・木・土・天・海の8つです。でも、冥王星が惑星じゃなくなったからって、冥王星そのものが無くなっちゃった訳でもないし、これまた一応観測の好機になったんだから、一度位は見たってバチは当たらないとおもう…。多分…。因みに、流石に元第9番惑星と呼ばれていただけあって、遠いの何のって…。なので大きな望遠鏡でも、何となく面積のあるかなぁ?って感じです。

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サムネイル画像では「月」と言う字が土星に見えます。間違えないように。

久しぶりの土星食(月が土星を隠す現象)です。でも、悲しいかな昼間の現象です。太陽もあって望遠鏡での観察は危険です。もし、観察する場合は十分に注意して観察して下さい。日の長い季節です。この時間では、まだ空も明るく月を見つける事も難しいかもしれません。自動導入の赤道儀があれば、便利ですが、操作を間違ったり、高速移動中に太陽が視野に入ったりするかもしれません。重ね重ね注意しますが、くれぐれも望遠鏡での観望にはご注意下さい。土星は月の暗部(暗い方)から隠れます。

2007年6月6日 木星が衝

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衝とは、惑星が地球から見て太陽の反対側に来る事を指します。そう、太陽の反対側に来ると言う事は夜に見える。もっと言えば深夜0時頃に南中する。もっともっと言えば、惑星によって誤差はあれど、地球に近い。衝とは、惑星を観察するのに色々と好都合な条件がそろうって事ですね。
と、これは土星が衝の時に既に説明してましたね。

さてさて、またまた前置きが長くなりました。太陽系最大の惑星。木星が絶好の観望チャンスです。火星よりも遠い木星ですが、流石太陽系最大の惑星だけあった、望遠鏡では、とても良く見えます。もちろん小型望遠鏡でも観察出来ます。大きな望遠鏡だと、表面の模様を良く観察出来ますし、大赤斑という模様も観察出来ます。小型望遠鏡の時は倍率を欲張らず、木星の周りを観察してみましょう。木星の四大衛星(木星のお月様)が木星の周りを周っている様子を観察出来ます。

20070506_0300S.jpg

今年のみずがめ座η星流星群は、生憎、満月過ぎの月がある条件です。また、この時期のみずがめ座は、まだ東の地平線に低く、さらに条件は悪いです。月の影響が無ければ、放射点が高い南半球での観望がお勧めです…。残念ながら日本では厳しいです…。

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今年のこと座流星群は、月の条件は悪くなく、上弦の月が沈んで放射点高度も高くなる未明を中心に観察してみましょう。マレに沢山出現する事があるようで、目の離せない流星群の一つです。イメージは午前3時京都です。

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火星食とは、火星が月に隠れる現象です。夜に起これば観察は容易ですが、今回は日中に起こります。イメージは11時12分京都です。日中と言う事で悲観的になってはいけません。実は望遠鏡を使えば、日中でも観察出来ます。問題は、青空の中で月を見つけて望遠鏡で導入する事が難しいのです。移動赤道儀の場合は、夜の間に極軸を合わせ、目盛冠を使って導入するか、自動導入装置の利用をお勧めします。是非チャレンジして下さい。

注意…日中に望遠鏡を使用する場合は、常に太陽の方向に気をつけて下さい。また、望遠鏡から離れる際は、対物レンズ側にはキャップを、そして接眼部のアイピースは外し、誤操作による事故が発生しないように気をつけましょう。

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北海道の一部で部分日蝕が観察出来ます。イメージは正午頃の札幌です。残念ながら京都では日蝕は起こりません。北海道の方にお住まいの方は是非観察にチャレンジして下さい。

注意…太陽は望遠鏡等での観察は絶対にしないで下さい。また、肉眼での観察も、目を傷める危険性があります。日蝕グラスでも、紫外線をカットしていない物が殆どですので、専用機材でも長時間の観測には気をつけましょう。

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衝とは、惑星が地球から見て太陽の反対側に来る事を指します。そう、太陽の反対側に来ると言う事は夜に見える。もっと言えば深夜0時頃に南中する。もっともっと言えば、惑星によって誤差はあれど、地球に近い。衝とは、惑星を観察するのに色々と好都合な条件がそろうって事ですね。

さてさて、またまた前置きが長くなりました。土星は衝の前と後で、見た目が変わるってご存知でした?そう、土星には輪があります。なので、輪に落ちる土星の影が衝の前と後では反対になります。この事を意識して、衝の前1ヶ月・衝・衝の1ヵ月後を観察してみましょう。そこには新たな感動が待っています。是非チャレンジしてみて下さい。

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今回の土星食、残念ながら学研都市天文台では、食にならず、月と土星の接近といったところでしょうか。北海道の一部の地域では、月の後ろに土星がかくれるようです。残念ですが、ニアミスを楽しみましょう。

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三大流星群のトップを飾るのが、「しぶんぎ座流星群」です。しぶんぎ座?そんな星座ってあったっけ?そう疑問に思ったあなたは、天文通です。現在の星座は88星座あって、1928年の国際天文学連合の総会で決まったとされています。その際、「壁面四分儀座」が廃止されましたが、流星群の放射点として「しぶんぎ」の名前だけが残りました。因みに、「しぶんぎ座」は現在「りゅう座」の一部になっています。

さて、前置きが長くなりましたが、今年の「しぶんぎ座流星群」は条件が悪いです。なぜって?満月過ぎのお月様が近くにあって空を照らしているからです。明るい流星は、少しくらい明るくても、月があっても大丈夫ですが、暗い流星は見えません。なので、今年の条件は最悪と言えそうです。

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2006年締めくくりの天文現象は、何と言ってもプレアデス星団食(月に隠れる)でしょう。エッ!先月にもあって、珍しくない、と…。そうなんです。今年と来年辺りまでは、集中して起こりますが、長い期間で考えると、とても珍しい現象です。今回は、前回と違い深夜ではありません。昴と月を眺めながら紅白歌合戦を聴き、年越しソバを食べる。何と風流な年越しでしょう。肉眼では厳しいかもしれません。月明かりでプレアデス星団が見えません。双眼鏡等での観察がお勧めです。では、皆さん、良いお年を…。

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三大流星群のうちラストを飾るのか今回の「ふたご座流星群」です。三大流星群は、他に「しぶんぎ座流星群」と「ペルセウス流星群」があり、どの流星群もコンスタントに飛ぶ事で知られています。今年のふたご座流星群はピークが夜の9時頃とされています。この時間は、まだ月明かりにも邪魔されず、またふたご座も東の方でそこそこの高度まで昇ってきています。なので、今年は条件が良さそうです。

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12月11日の夜明け前に、東の空の低空に水星と火星と木星が集合する。惑星は太陽の周りを周っているので、時々地球方向からの見た目上、集まって見える事があります。ステラナビゲータ8のシミュレートでは、水星(-0.6)、火星(1.5)、木星(-1.7)の明るさです。薄明が始まっていますが、双眼鏡で是非チャレンジしてみて下さい。火星が見えるかどうか…。見えたら、是非コメント下さいね。

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11月9日に日面通過した水星は、早くも西方最大離角。太陽を中心に考えて一番西っ側に離れます。地球を中心に考えると東の空、朝日が出る前に水星が観察出来ます。水星は太陽の近くを回っているので、西方最大離角の時は日の出前、東方最大離角の時は日没後の僅かな時間しか観察出来ません。是非、観望にチャレンジして下さい。

2006年11月18日 しし座流星群

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近年では、2001年11月の流星雨(流星が雨のように降る現象)が有名。実は、私も観察しました。次から次へと流星が飛び、薄明(空が白んでくる事)が始まっても、まだまだ飛んでました。観測地からの帰り道、車を追い越すように飛んで行く流星たち。ホント、感動的でした。

さて、前置きが長くなりましたが、今年のしし座流星群のピークは朝の5時~6時頃と言われています。その時間では、もう空が明るくて流星が見えません。朝の3時頃、東の方で「しし座」を探して下さい。

流星は放射点から、離れた場所でも飛びます。しし座を中心に広い範囲をチェックしましょう。

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地球よりも内側をグルグル回っている惑星は、ごくまれにですが、太陽面を通過します。水星は前回、2003年5月7日に日面通過しました。実は私、前回の日面通過は観察し、写真も撮りました。でも薄雲を通しての観察でイマイチでした。今回は晴れてほしいですね。因みに、このチャンスを逃すと、次回は26年後だとか…。金星の日面通過も「レア物」ですが、水星の日面通過も「レア物」です。

注意1 望遠鏡や双眼鏡で太陽を見る事は絶対にやめましょう。失明の恐れがあります。

注意2 太陽専用の機材がある場所での観察の場合は、施設の方の指示に従い、勝手な行動をとらないで下さい。

注意3 太陽専用の機材で個人で観察する場合は、手順等、復唱しながら落ち着いて観察して下さい。また、機材からは絶対に目を離さないで下さい。

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天文現象に、「食」と呼ばれる現象があります。「食」は「たべる」と言う意味で、そのまま考えるとプレアデス星団(すばる)が他の天体に食べられちゃうの?と思ってしまいますよね。でも、ご安心を。天文現象での「食」とは、何かの天体が何かの天体と重なって隠しちゃう事を言うのです。今回の現象は、「月」が「プレアデス星団」を隠すのでした。

深夜の出来事ですが、双眼鏡のある方は、観察にチャレンジして下さい。

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おうし座流星群は、火球(大きな流星)が良く発生する事で有名な流星群です。主に北群と南群があり、南群が11月上旬、北群が11月中旬がピークです。しし座流星群のように、はっきりとしたピークがありません。

おうし座は夜の9時ごろ、東の方向です。「すばる」と「アルデバラン」を目印に探しましょう。

流星は、放射点から離れた位置でも発生します。おうし座を中心に空全体を注目しましょう。