惑星ぜんぶ見ようよ☆キャンペーンが、2007年6月1日~2008年5月31日まで開催されています。前回は内惑星を検証しましたので、外惑星を検証していきましょう。
<火星>
火星は約2.1~2.2年で地球に接近します。金星と同じで地球に近い為に、追っかけっこの状態になり、地球の公転周期よりも会合周期(2つの惑星が接近する周期)が長くなります。更に、火星の公転軌道が楕円形の為に同じ接近でも遠い接近(小接近)や近い接近(大接近)があったりし、一概に条件が良いとは言えません。
今回のキャンペーン期間中に、火星は中(小かな?)接近します。
2007年12月中旬…視直径は15.9秒です。大気の状態が良ければ天文台の望遠鏡で表面の模様を観察出来ます。
<木星>
木星位遠くなると、会合周期はあまり心配しなくて良くなります。木星と地球は約1.1年で接近します。そして、何よりも太陽系最大の惑星だけあって接近時に望遠鏡で見ると表面を良く観察する事が出来ます。木星で有名な模様として、「大赤斑」があります。
2007年6月上旬…視直径は45.7秒です。夏休みでも、まだまだ観察出来ます。
<土星>
土星は約30年で太陽の周りを一周しています。会合周期は1年とプラス約2週間。土星と言えば?そう輪っかですね。学研都市天文台の望遠鏡でも土星の輪はキレイに見えます。是非皆さんにも見て欲しいです。今シーズンはキャンペーン開始前の2月11日が衝でした。
2008年2月下旬…この頃から春にかけて観望の好機を迎えます。お楽しみに。
<天王星>
会合周期は1年とプラス約5日。ほぼ毎年同じ時期に観察出来ますね。ただ、条件が良くてもとても遠い為、学研都市天文台でもギリギリです。模様の観察は無理です…。
2007年9月中旬…視直径3.67秒。小さいです。
<海王星>
会合周期は1年とプラス約2日。ほぼ毎年同じ時期に観察出来ます。ただ、天王星と同じでとても遠い為に、模様の観察は無理です…。
2007年8月中旬…視直径2.31秒。とても小さいです。
<冥王星>
2006年の国際天文学連合の会議で、惑星の定義の見直しが行われ、冥王星は「惑星」の称号を剥奪されちゃいました。でも、折角だから見てみたいですよね。
2007年6月中旬…視直径0.14秒。
冥王星はキャンペーンからも除外されてます。もともと小さくしか見えませんから、夏休みでも全然OK。木星や海王星を見たついでに、と言っては失礼ですが、そんな感じで見ちゃいましょう。
現在、内惑星・外惑星を合わせて観察スケジュールを製作中。8月に、木星・海王星・冥王星を観察する予定です。金星だけは、出きるだけ早い段階で肉眼で見ておいてね。