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2007年11月アーカイブ

天文関連の年表で、「天文年鑑」と共に横綱級の書籍で有名な、「天文観測年表」のご紹介です。

「天文年鑑」も「天文観測年表」も年鑑・年表としては、必要な情報、データ等全て揃っているバイブル的書籍です。でも、このままでは、どちらを買えば良いの?って悩んでしまいますよね。今回は「天文観測年表」にスポットを当てた記事ですので、あえて「天文観測年表」の良い所をご紹介致します。

天文年鑑にも、勿論記載されてますが、太陽と月の軌道要素のデータが、天文観測年表の方が、より詳しく掲載されています。これは、太陽や月を観測する者にとってはとてもありがたい情報です。もし、あなたが、太陽や月の観測を考えておられるのであれば、天文観測年表をお勧め致します。

*下記、画像をクリックすると、「オンライン書店bk1」さんのサイトにジャンプします。もし、興味がありましたら、下記から書籍を購入頂ければ幸いです。




この度、技術評論社から、面白い書籍が発売になりました。

この書籍、本と思って購入すると、ビックリ。何がビックリって、2008年の天文スケジュールが掲載されているのは勿論なんですが、自分自身のスケジュールが書き込めるようになっているんです。天文手帳という表現がピッタリでしょうか。

2008年の天文現象のページの後には、各種天体の色々なデータが整理されていて、これまた重宝します。特に月面図もあって、月の観望会時等、クレーターの名前を聞かれてアタフタって事から解消されそうで、助かります。

そして、な!何と、最後のページには、星図そのものが、約30ページにわたって掲載されています。至れり尽せりのこの書籍。学研都市天文台もお勧めの一冊です。

学研都市天文台もこの書籍を元に2008年の「天文現象」を整理したいと考えております。

*下記、画像をクリックすると、「オンライン書店bk1」さんのサイトにジャンプします。もし、興味がありましたら、下記から書籍を購入頂ければ幸いです。




今年3度目のプレアデス星団食です。

何だ、そんなに良く起こるんだったら大した現象じゃないじゃん!

って思われてしまうかもしれませんが、この現象は一度発生すると暫く集中して起こりますが、その期間が過ぎると、また暫く観察出来なくなる現象です。因みに去年は6回、今年は3回発生します。月の軌道は概ね18.6年周期とされています。ですので、この一連の現象が終わると、次は18年後?って事になるかもしれません。

これを機会に是非、ご観望下さい。

<ステライメージが入ったPCが先日故障。イメージは少し待ってね。>

フィールドで天体写真を撮影する時、12Vの電源が必要になる事が多い。赤道儀・冷却CCDカメラ・露よけヒーター等、上げればきりが無い。

車用バッテリーをドカン!と設置。タコ足のように色々な機器に電源を供給。これが結構曲者だったりする。特に赤道儀。電源周りにノイズをカットする機能が無いシンプルな構造の商品が多く、色々な機器をタコ足すると、他の機器のノイズを拾って暴走する事もある。と言うか、良く暴走する。

パルスモーターの赤道儀は通常駆動では電池の消費量はとても少ない。100ミリアンペアとか300ミリアンペアとか。機種によって消費電力の差はあるが、今回お勧めするポータブルバッテリー。SG-1000だと、7AHの容量がある。300ミリアンペア消費する赤道儀でも23時間以上駆動する計算だ。

特に暴走の多い赤道儀は、他の機器から別けて、SG-1000一個で一晩十分に使用出来る。なので、私はフィールドでの撮影の際は、SG-1000を一台赤道儀専用として使っている。もう一台は露よけヒーター用だ。

流石にパソコンや冷却CCDカメラはもっと容量の大きなバッテリーが必要だ。そんな時に重宝するのがSG-3000DXだ。20AHの容量とAC100Vのインバータが内臓されている。

天体撮影以外にも、この手のバッテリーはとても重宝する。一家に一台如何ですか?




SG-1000 上記画像をクリックすると楽天市場さんにジャンプします

追記:今回私が購入したバッテリの内、不幸にも一つ充電出来ないバッテリーがあった。販売店さんに連絡したところ、快く交換してくれた。再度届いたバッテリーも充電しても直にインジケータが下がった。流石に2度目は、私も言い辛い。そんな時に、たまたま友人から聞いた話だが、充電癖がついたのならイザ知らず、新品で製造日も新しいのなら、2~3日かけてたっぷり充電すれば大丈夫なはず…。わらにもすがる思いで充電してみた。結果は良好。どうも私の初期充電の仕方に問題があったようだ。それにも関わらず、真摯に対応頂いた販売店様に感謝感謝の私でした。

先月バーストして話題のホームズ彗星。当初は空飛ぶ円盤状の形にUFOだって大騒ぎ(我が家だけ?)でしたが、その後もどんどんと拡散して、とうとう見た目の大きさがお月様の大きさを超えてしまいました。実際の大きさは、な!何と太陽よりも大きいんです。今まで太陽が不動の一番だったのに、まさか彗星如きに抜かされるとはと焦っているかも?

当初、まさか、本当にここまで大きくなるとは思っていなかった為、ずっと撮影してきたシステムではカメラの画角を越えてしまって、食み出る始末。連続観察を目指していた私としてはお粗末な結果…。

その後、悪天候や透明度の悪い日が続き、なかなか観察出来ませんでしたが、19日に久しぶりに雲の合間から観察に成功。フィールド用の短焦点望遠鏡をドームに持ち込んでの撮影。いやぁ~、凄いですね。

バースト当初、ホームズ彗星は位置的に太陽の真反対側にいた為、尾っぽが彗星の後ろ側に隠れて見えませんでした。UFOに見えた理由はここにあった訳ですが、幸い日々地球も動いている訳で、最近ではやや斜めから観測出来るようになりました。この形、何かに似てますよね。そう、ケロロ軍曹です。

そのケロロ軍曹、ぺこぽん(地球)の侵略を諦め、ペルセウス座のミルファクを侵略したようで、パックリと食べちゃいました。いやぁ~、これまた驚きました。

17P_20071119_1SS.jpg
2007.11.19 22:54JT

去る10月20日(土)に西宮市立大社小学校の観望会のお手伝いに行ってきました。

先ず、体育館に集合し、星空教室です。私は星空教室のパソコン係です。プロジェクターに繋いだパソコンで、当日の夜の星空を再現したり、天体写真を表示したりします。

20071020_1S.jpg

一通りのお勉強が終わったところで、全員で記念撮影しました。

20071020_2S.jpg

グランドには既に沢山の望遠鏡がスタンバっています。私が持参した口径9cmの屈折望遠鏡から45cmの反射望遠鏡までがズラっと並びました。

普段私の望遠鏡は観望会では不人気です。何故って、小さいからです。20cm屈折のキリンさん望遠鏡や大口径の反射望遠鏡は、いつも長蛇の列です。でも、今回は大きな観望会。そんな私の望遠鏡にも沢山の子供たちが覗きにきてくれました。

さて、子供たちも一通りの望遠鏡での観察を終え、私の望遠鏡のところも少しまばらになってきました。ここからが私のお楽しみ。天体写真撮影会です。デジカメや携帯電話を持参した子供たちに声をかけて、お月様の写真をパチリ。お~っ!と声が上がる。カメラの機種や携帯電話によって上手く撮れたり撮れなかったりし、一喜一憂。この一時が至福の一時です。

20071020_3S.jpg

PTAの皆様、本当に素晴らしい観望会をありがとうございました。

<画像提供、四方氏>

学研都市天文台から、観望会(星を見る会)のお知らせです。今回の目玉はプレアデス星団食です。お月様と昴が重なる現象を観察します。そして、「惑星ぜんぶ見ようよ」のキャンペーンの続編です。天王星と海王星にチャレンジです。更に更に、今回は、先日突然大バーストを起こしたホームズ彗星の観察にもチャレンジしてみましょう。暗くなってきて都市部での観望は厳しくなってきましたが、突如明るくなった彗星の観察にチャレンジしてみましょう。

日時:2007年11月24日(土)
    午後7時00分~
場所:学研都市天文台(最寄駅 近鉄高の原駅 徒歩10分)

観望ご希望の方は、下記のエントリーフォームに必要事項を記載の上、送信ボタンを押して下さい。後日、ご案内のメールをお送り致します。場所もご案内メールでお知らせ致します。

エントリーはここ

ホームズ彗星の大バーストですが、1日は雨天で観測出来ませんでした。翌2日と3日に連続で観察出来ました。過去の画像と合わせてアップします。

今まで彗星本体のコマ(中心部の明るい所)を中心に画像をまとめてきましたが、とうとう大きくなり過ぎて、そんな事言っていられなくなってきました。カメラの画角には、まだギリギリ収まりますが、食み出るのも時間の問題。4日・5日は曇天・雨天で観測出来ず。観測再開時には、いきなりアウト!かも…。

カメラに収まる収まらないも問題ですが、明るさも問題です。拡散してサイズは順調に大きくなっているようですが、比例してどんどん暗くなってます。口径30cmの望遠鏡で見ても周辺はかなり暗くなってきています。空の透明度の悪さもありますが、それでも暗くなってきてます。後、何日、眼で観察出来るでしょうか…。

17P_20071029and31to1103S.jpg

ホームズ彗星の大バーストですが、31日未明に続き31日夜も撮影出来ました。下り坂の天候でしたが、ギリギリ撮影。滑り込みセーフでした。

「!?」
「何だ!また更に大きくなったなぁ!」

一日足らずでこの成長振り。圧巻です。

翌1日は雨。残念ながら観測出来ず。海外からの情報では、既に月の視直径の半分に達したとか達してないとか…。

17P_20071029and31and31S.jpg

しし座流星群の時期がやってきました。近年では2001年の流星雨(流星が雨のように流れる事)が記憶に新しいかと思います。私は奈良のダム湖の畔で観望・撮影しましたが、いまだに当時の感動が忘れられません。

このしし座流星群ですが、テンペル・タットル彗星が母天体とされています。過去に彗星が蒔いたダストの濃い部分を地球が通ると大出現となる訳です。このテンペル・タットル彗星に関しては過去にさかのぼって、詳しい軌道が計算され、ダストがどのように宇宙空間に漂っているか綿密に計算されています。2001年、アッシャー博士が北アメリカと東アジアに大出現すると発表した時には、半信半疑の方も沢山いました。でも、その予言(と言うより予告ですね)通りに出現したんです。私は信じた方でしたので、幸いにもこの大出現に立ち会え、本当に幸せでした。

さて、これだけキッチリと出現予報が確立した、しし座流星群です。今年はどうなんでしょう?気になりますよね。残念ながら、今年の出現のピークは昼間です。ただ、ピーク以外にまったく流星が飛ばない訳ではありません。夜、月が沈んで、放射点が東の空に出てくる頃を狙って観察してみましょう。

<ステライメージが入ったPCが先日故障。イメージは少し待ってね。>

毎年10月から11月にかけておうし座を放射点にする流星群があります。はっきりとしたピークはありませんが、11月上旬が見ごろかも?月の光にも邪魔されませんし。この流星群は、時々火球(おおきな流星)が出現する事で有名な流星群です。私も過去に鳥肌が立つような凄い火球を見たことがあります。遥か上空の出来事ですが、メラメラと燃えている音が聞こえるような、そんな幻聴を伴うような凄い流星でした。

さて、この流星群。厳密に分類すると、放射点が二つあります。それぞれ北群と南群と呼ばれています。これまた、明確なピークが無いので難しいのですが、11月上旬は北群、中旬に南群が多いと言われています。

<ステライメージを入れたPCが先日故障、画像は近々にアップします>