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2007年5月アーカイブ

プロトタイプのE-ZEUSでのヘラクレス赤道儀のパルス化ですが、高速時のトルク不足による脱調が時々発生する状態が続きました。ここまで色々とテストしてきましたが、根本的に赤道儀を改造するか、高トルクのモータを導入するか、決断の時が迫っていました。

そんな時に、市販版E-ZEUSをお借り出来る機会がありましたので、早速テストしてみました。

1.E-ZEUSに駆動周波数を設定する為にテキストファイルを作成し、ターミナルアダプターから設定値をセットする。
2.プロトタイプのE-ZEUSを外して、市販版E-ZEUSに接続し直して電源を投入。ソフトからリンクする。
3.あれ?こころなしか音が軽快かも?
4.祈る思いで高速駆動開始。キュイ~ン!無事に動作。最近トルク不足で脱調する直前の音を聞き分けるまでに訓練された私の耳に規則正しく軽快に回るモーター音が心地よい。
5.子午線付近の星で反転導入を何度も繰り返すが、トラブル無し。ま、まさか…。

以上のテストレポートをT氏に報告。早速、プロトタイプと製品版での仕様や部品の違いをチェック頂き、あるICチップに疑念の目が止まる。

早速、最終プロトタイプのE-ZEUSを改造して頂き、テスト再開。うっ!動いた!軽快に動く赤道儀に暫し感動。今回の高速時のトルク不足問題の原因が判明し、解決しました。結局最終プロトタイプで使用していた部品とオリエントの42mmモーターとの相性が問題だったようで、製品版で使用している部品は28mm・42mm・60mm全てで高速時周波数を上げても問題無かったのですが、最終プロトタイプで使用していた部品は42mmモーター使用時のみ、高速周波数を上げると応答出来なくなる事が原因でした。

長かったヘラクレス赤道儀のパルス化も、やっと完了し、日々ノントラブルで動作しています。重ね重ねお伝えしますが、赤道儀の改造は自己責任の上で行って下さい。また、今回使用したE-ZEUSはプロトタイプ版です。今回のテストでも明らかになりましたが製品版は素晴らしい出来です。私のトラブルが結果的に製品版の素晴らしさを証明する一助になればと思い記事にしました。今回の改造でお世話になった、T氏及び、E-ZUESを開発なさったメンバーの方々にこの場を借りて感謝申し上げます。

20070728_0400S.jpg

今年のみずがめ座δ星流星群は、η星流星群に引き続き、生憎、月に邪魔される条件です。ただ前回と違う条件として、みずがめ座の南中と同時に月が西に沈みます。なので、月が沈んだ後、そして薄明が始まるまでの僅かな時間が観測好機のようです。

20070711_0300S.jpg

昨年の大晦日以来のプレアデス星団(すばる)食です。今回は、深夜から早朝にかけて起こります。月は下弦の月も過ぎて細くなっていますが、東の方の低空で起こります。見晴らしの良い場所で観察しましょう。

火星食を観察しよう 報告

当日は朝から予報を裏切る好天気。これは観測出来るかもしれない。現象は一瞬なので、公平に観察出来るようにと、望遠鏡にカメラを装着し、別室のモニタで観察出来るように準備。観望会として募集していませんでしたので、裏の公園で遊んでいた近所の子供たちを集めて、いざ本番。ところが、火星食直前にイヤな雲が発生。火星の辺りを覆ってしまって、なかなか動いてくれません。結局肝心な瞬間を見逃しため息の観望会となりました。

P070414_1S.jpg

CANP2007 告知2

CANは、電子冷却CCDカメラやデジタルカメラによって天体を撮影するための情報を交換することを目的としています。そして、情報交換の場として、毎年CANPをいうイベントを開催しています。今年の暫定スケジュールが概ね決まりました。参加するには、CANに入会する必要があります。入会金・会費は無料です。興味のある方は、CANに入会して、是非CANPに参加しましょう。

暫定スケジュール
2007年6月9日(土)13時 ~ 2007年6月10日(日)12時まで

予定講演内容(暫定)

★ロボフォーカスについて(佐藤さん)
★岡野さん、冷却CCDカメラ画像処理講座
★SBIG講演
★山田さん デジカメ画像処理講座
★蒔田さん、画像処理講座(マトリクス色彩強調他)

★天文台見学

その他、astroartsの講演も予定されています。夕食と翌日の朝食付。夜はフリーディスカッションタイム。第一線で活躍されている方々に日頃の疑問や質問をするチャンスです。