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2007年3月アーカイブ

CCDOPSで撮影しよう Vol.1

SBIG社の冷却CCDカメラを純正ソフトで撮影する方法をご紹介致します。

SBIG社の一部のカメラには、メインチップとサブチップの2つのCCD素子を搭載したモデルがあります。このようなカメラの場合、ガイド鏡を用意して撮影中にオートガイド(Autoguide)で星を追いかける必要がありません。このように、サブチップで星を追いかけて撮影する事をセルフガイド(Selfguide)と呼びます。

今回はこの、ダブルチップを生かしたセルフガイドでの撮影にチャレンジしましょう。

1.CCDOPSを起動します。ソフトが起動した後に下記のアイコンバー(Icon Bar)が表示されているでしょうか?このバーが表示されていない場合は、メニューでEditの中にShow Icon Barコマンドがありますので、表示しておきましょう。

ccdops0.jpg

2.冷却CCDカメラをパソコンに接続し、アイコンバーのsetupボタンを押しましょう。カメラとリンクする旨のメッセージが表示された後、下記の画面が表示されます。

ccdops1.jpg

3.上記画面で先ず、CCDの温度管理・使用するチップ・ビニング等の設定を行います。CoolingのTemperature RegulationをActive、Setpointに冷やしたい温度を設定しましょう。今からピント確認をするので、ActiveCCDは、Imagingを選択して下さい。Imaging CCD SetupのResolution modeはMediumにします。これでOKを押しましょう。因みに、冷却は急に冷やすとチップが結露したりしますので、5度づつ位で冷却していきましょう。右下にパワーゲージがありますので、100%にならないように注意して下さい。

4.ピント調整をしましょう。アイコンバーでFocusを押して下さい。

ccdops3.jpg

5.上記画面でExposure Timeに露光時間を設定し、OKを押すと露光が始まり画面が更新されます。と同時に下記のウィンドが開きます。

ccdops4.jpg

6.Peakの値が65535になっている時は露光時間が長すぎます。露光時間を短くして再度Focusして下さい。一露光毎に止まる場合は、AutoUpdateにチェックを入れて下さい。連続露光します。この状態で、画面とウィンドを見ながら望遠鏡のピントノブを調整してピントを出しますが、ここでは粗く合わせても大丈夫です。

7.星が概ね点像になったら、PauseボタンかキーボードのESCキーを押して下さい。Focusが中止されます。今度は完璧にピントを出しましょう。Setupボタンを押して、Imaging CCD SetupのResolution modeをHighに設定しましょう。

ccdops5.jpg

8.今度はFocusで、Freme sizeをPlanetにして実行しましょう。暫くするとビニングされていない大きな画面が表示されますので、適当な星の周りを少し広めにドラッグして実行すると、選択した範囲のみが露光が終わると直ぐに画面に表示されます。この状態でPeak値が出来るだけ最大の数値になり、見た目の星像が小さくなるようにピントを出して下さい。

ここまで出来ればピント出しOKです。Selfguideしないのであれば、Grabボタンを押して露光時間を決定して撮影すればOKなのですが、折角のダブルチップ機能です。次回のVol2でセルフガイドの為の準備と撮影方法を説明致します。お楽しみに。

MaximDLでSXV-M25Cを使おう

MaximDLstarlight-xpress社のSXV-M25Cカメラの使い方を説明しましょう。

流れとしては、ソフトとカメラの接続・フォーカス調整・撮影・切断になります。

0.事前確認。SXV-M25Cカメラをパソコンに認識させようで、SXV-M25CカメラのUSBドライバをパソコンにインストールしておいて下さい。

1.カメラをパソコンに接続して下さい。

2.MaximDLを起動して、ViewメニューのCCD Control Windowコマンドを実行して下さい。下記の画面が表示されます。
maxim_sxv25mc1.jpg

3.上記画面でMain CCD CameraのSetupボタンを押して下さい。
maxim_sxv25mc2.jpg

4.上記画面でCamera Modelリストの中からSX Universalを選択してOKをクリックして下さい。下記の画面が表示されます。
maxim_sxv25mc3.jpg

5.上記画面でConnect ToはSXV-M25、GuiderはNo Guider、Camera ModelはDo Not Assign、Select AOはDisabledと初期表示されます。このままでもOKですが、Camera ModelリストをSXV-M25にし、OKボタンを押しましょう。そして、Connectボタンを押します。これで、ソフトとカメラが接続されました。

6.Focusタブをクリックして下さい。下記の画面が表示されます。
maxim_sxv25mc4.jpg

7.Binningの値を4位に設定し、ContinuousにチェックしてStart Focusボタンを押し、望遠鏡のピントノブを調整して大まかなピント調整をし、Stopで停止します。

8.適当な星を選び、その周りをドラッグしましょう。そして、Binningを1に設定し、再度Start Focusボタンを押しましょう。選んだ星の周りだけが表示され続けます。その状態でInspectタブを押します。
maxim_sxv25mc5.jpg

9.Large Viewボタンを押します。数値の情報が拡大された画面が表示されます。その数値のFWHMの値が最小になるようにピントを調整します。(このサンプル画像は0ですが、実際には0にはなりません)
maxim_sxv25mc6.jpg

10.ピントが出たら、Focusタブに戻り、Stopを押してフォーカスを中止しましょう。

11.Settingsタブで撮影の準備です。Subframeが有効になっているといけないので念の為にResetボタンを押しておきましょう。そしてBinningも再確認。1になっている事を確認して下さい。
maxim_sxv25mc7.jpg

12.いよいよ撮影です。Exposeタブで露光タイプがLightになっている事を確認し、露光時間を設定したら、Exposeボタンを押して下さい。露光が開始されます。
maxim_sxv25mc8.jpg

13.露光が終わったら、FileメニューのSave Asで名前をつけて保存しましょう。

14.最後にカメラの切断方法です。Setupタブを押して下さい。そして、Disconnectボタンを押して下さい。カメラが切断されます。

以上がソフトとカメラの接続・フォーカス調整・撮影・切断手順です。体が覚えちゃうまで何度も練習しましょう。

前回、MaximDLのインストールまで説明しましたが、今回はライセンスの取得方法について説明します。

<<テンポラリライセンスの場合>>
MaximDLは通常、ソフトを購入するとテンポラリライセンスが付属しています。初めて使用する時には、一旦このテンポラリライセンスを入力します。

1.MaximDLを起動すると下記の画面が表示されます。
MDL9.jpg

2.上記の画面に、テンポラリライセンスの情報を一字一句間違わないように入力し、OKを押すと下記の画面が表示されます。
MDL10.jpg

3.30日以内に恒久的ライセンスを取得して下さいねとメッセージが表示されています。Closeボタンを押します。ソフトが起動します。

4.一旦ソフトを終了しましょう。そして、再度起動すると下記のメッセージが表示されます。
MDL11.jpg

5.タイムリミットが後30日ですよ!と教えてくれています。ここで、Continueを押すと、ライセンス登録せずに使用出来ます。が、タイムリミットを過ぎると使用出来なくなります。Quitは、何もせずにソフトの起動を中止します。ここでは、Enter Licenseボタンを押しましょう。するとライセンスを取得する為の情報入力サイトが表示されます。下記はそのページの入力部分の抜粋です。
MDL12.jpg

6.上記画面に必要な情報を全て入力しSubmitすると、登録したメールアドレスに恒久的ライセンスが送られてきます。

7.MaximDLのHelpメニューの中にEnter Licenseコマンドがあります。メールに送られた来た情報をここで入力しOKを押すと、下記の画面が表示されます。
MDL13.jpg

8.上記画面でOKを押すと、下記の画面が表示されます。
MDL14.jpg

9.上記画面でOKを押すと、ライセンス取得完了です。

<<恒久的ライセンスを持ってる場合>>
パソコンのトラブル等でMaximDLを再インストールする場合、既に恒久的ライセンスを持っているのでインストールは簡単になります。

1.MaximDLを起動すると下記の画面が表示されます。
MDL9.jpg

2.上記画面に恒久的ライセンスの情報を入力してOKを押すと下記の画面が表示されます。
MDL13.jpg

3.上記画面でOKを押すと、終了です。たったこれだけです。


以上で、ライセンス取得の方法は終わりです。次回はアップデートの方法を説明致します。お楽しみに。

画像処理もさることながら、冷却CCDカメラのコントロールでも有名なMaximDLをインストールしましょう。

1.MaximDLのCD-ROMをパソコンにセットすると自動起動で下記の画面が表示されます。
MDL1.jpg

2.上記画面でInstall MaximDLボタンをクリックすると下記の画面が表示されます。
MDL2.jpg

3.上記画面でNextをクリックすると下記の画面が表示されます。
MDL3.jpg

4.上記画面でYesをクリックすると下記の画面が表示されます。
MDL4.jpg

5.上記画面でNextをクリックすると下記の画面が表示されます。インストール先を変更する時はBrowseをクリックして変更しますが、今回は変更しません。
MDL5.jpg

6.上記画面でNextをクリックすると下記の画面が表示されます。ここでは、インストール方法を選択出来ますが、ここでは全ての機能をインストールするのでCompleteを選択します。
MDL6.jpg

7.上記画面でNextをクリックすると下記の確認画面が表示されます。
MDL7.jpg

8.上記画面でNextをクリックするとインストールが始まります。そして終了すると下記の画面が表示されます。
MDL8.jpg

9.上記画面でFinishをクリックするとMaximDLのインストールは終了です。

この後、MaximDLを起動すると、ライセンスキーの入力画面になります。MaximDLでは、ライセンスキーを既に持っている場合は、そのキーを入力すれば次回からは通常に使用出来ますが、テンポラリライセンスの場合は、一旦30日間の猶予期間付になります。この場合は期日までにユーザー登録をして正規のライセンスキーを入手しなければなりません。次回は、この辺りの説明をしたいと思います。

2007年6月19日 冥王星が衝

20070619_2200S.jpg

冥王星。そう、記憶に新しい、2006年の国際天文学連合の会議の場で、冥王星は惑星の称号を剥奪されてしましました。2007年3月現在、太陽系の惑星は、水・金・地・火・木・土・天・海の8つです。でも、冥王星が惑星じゃなくなったからって、冥王星そのものが無くなっちゃった訳でもないし、これまた一応観測の好機になったんだから、一度位は見たってバチは当たらないとおもう…。多分…。因みに、流石に元第9番惑星と呼ばれていただけあって、遠いの何のって…。なので大きな望遠鏡でも、何となく面積のあるかなぁ?って感じです。

20070619_1644S.jpg
サムネイル画像では「月」と言う字が土星に見えます。間違えないように。

久しぶりの土星食(月が土星を隠す現象)です。でも、悲しいかな昼間の現象です。太陽もあって望遠鏡での観察は危険です。もし、観察する場合は十分に注意して観察して下さい。日の長い季節です。この時間では、まだ空も明るく月を見つける事も難しいかもしれません。自動導入の赤道儀があれば、便利ですが、操作を間違ったり、高速移動中に太陽が視野に入ったりするかもしれません。重ね重ね注意しますが、くれぐれも望遠鏡での観望にはご注意下さい。土星は月の暗部(暗い方)から隠れます。

2007年6月6日 木星が衝

20070606_2200S.jpg

衝とは、惑星が地球から見て太陽の反対側に来る事を指します。そう、太陽の反対側に来ると言う事は夜に見える。もっと言えば深夜0時頃に南中する。もっともっと言えば、惑星によって誤差はあれど、地球に近い。衝とは、惑星を観察するのに色々と好都合な条件がそろうって事ですね。
と、これは土星が衝の時に既に説明してましたね。

さてさて、またまた前置きが長くなりました。太陽系最大の惑星。木星が絶好の観望チャンスです。火星よりも遠い木星ですが、流石太陽系最大の惑星だけあった、望遠鏡では、とても良く見えます。もちろん小型望遠鏡でも観察出来ます。大きな望遠鏡だと、表面の模様を良く観察出来ますし、大赤斑という模様も観察出来ます。小型望遠鏡の時は倍率を欲張らず、木星の周りを観察してみましょう。木星の四大衛星(木星のお月様)が木星の周りを周っている様子を観察出来ます。