今回、パルス化するシステムは、「E-ZEUS」と言うシステムです。私がお願いしたのは、このシステムの最終プロトタイプになりました。(平成19年2月現在、このシステムは製品化されていて、現在プロトタイプはありません。)
スカイセンサー2000PCとの主な変更点を整理してみました。
1.モーターがDCモーターからパルスモーターに変更。
当たり前と言えば当たり前ですが、モーターが変更になります。
2.パソコンが必須(自動導入時)
モータードライブとしてだけ使用するのであれば、パソコンは要りませんが、自動導入するにはパソコンが必要になります。私の場合は据付だし、ノートパソコンだと最近は小さいのもあるので問題無し。
3.バックラッシュ補正機能が無い。
オートガイドで使う場合は、ソフト側でバックラッシュ補正値を入れれば問題無し。ヘラクレス赤道儀の場合は、元々赤道儀のバックラッシュも少ないので、尚問題無し。
4.ピリオディックエラー補正機能が無い。
ここは、正直少し心配だなぁ~。将来的には何らかの方法でピリオディックエラー補正機能を持たせるとの話だが、少なくとも私が入手する最終プロトタイプには搭載されてない。
5.子午線を通過後、止まらない。
メリットでありデメリットでもあるが、正直、美味しい所で止まってしまう現在のシステムにウンザリしていたので、朗報かな?居眠りだけは注意しないとね。
6.モード切替を併用した便利な極軸設定が使えない
スカイセンサー2000PCの隠れ機能?極軸を出した赤道儀モードと極軸が出ていない赤道儀モードを利用した便利な極軸補正方法が利用出来ない。据付派の私は、一度極軸出せば問題無いが、移動派の人には少々厳しいかなぁ。この機能は便利だったしなぁ~。
7.脱調すれば、向いている場所を見失う
スカイセンサー2000PCの場合は、モータにエンコーダが仕込んであったので、トルク不足で空転したり、線が抜けても、システムがその分を把握していて向きがズレる事は無かったけど、今度のシステムは、この辺りがシンプルなので、万が一トルク不足で止まっちゃうと位置を見失っちゃいます。再度、近くの星でアライメント取り直せばOKですが…。
と、まあ、ザックリですが、スカイセンサー2000PCとの差を整理してみました。少々気になる項目もあるが、メリットの方が遥かに多いので、正式に改造をお願いする事にしました。
私の導入した最終プロトタイプ